子どもは早期教育をしないと手遅れになります
まず初めに「早期教育」の定義をそろえておきます
ここでいう「早期教育」とは「小学校1~6年生での教育」として記事を読んでください。
何をするべきか手っ取り早く知りたい人へ
早い段階から「勉強に触れておく」
手段は何でもいいと思います。
・塾に通う
・通信教材を利用する
・読書する習慣をつけさせる
・夏休みの課題を終わらせる期限を設ける
などなど…
早いうちからガリ勉やれということを言いたいのではありません。それだとむしろ逆効果の場合も多いです。
要するに、早い段階から勉強に少しでも触れておくことが重要なことなのです。
全員中学受験をしろとかそんなことは必要ないです。大切なのは保護者の方が子供の教育環境についてしっかりと関心を寄せることです。
これは僕が所属する学習塾の社長(塾業界40年の大ベテラン)から聞いた話なのですが、優秀な生徒は小さいころに「図鑑を読むこと」が好きだった子がとても多いそうです。
こんな風に早期に知的思考を備えることができた子はその後非常に伸びる可能性が高いです。
以下には、なぜ早期教育が必要なのかについて書いていきます。
早期教育が必要な理由
①学校の勉強は全て「繰り返し」。その根幹が小学生時代。
一番わかりやすいのが数学ですね。
例えば中学校で方程式ってものを習ったことを覚えているでしょうか。
数学が苦手な子って「方程式が出てきたところで躓いて…」みたいに相談してきます。
でも、実は小学校の算数で同じような考え方は習っているんですよね。
そして高校数学では中学数学で習ったことを基本にしているので、単純に言ったら小学校の算数をよく理解していない人は、「芋づる式」に数学全般ができなくなっていくんです。
これは全科目で言えることですよね。
②早期教育を受けている方が成績は上がりやすい
上記のように、中学校以降の勉強の根本は小学校時代の学習にあるのです。
小学校の内容がしっかりと理解できている生徒と、それがあやふやな生徒では、その後本腰を入れて勉強を始めたときの吸収率に天と地ほどの差が生まれているのです。
短期的な視点だけを持っているとなかなかそのことには気づけないですよね。
新規入塾してくださったご家庭のなかで、たまにこんなことがあります。
「前回の中間テストで結果が非常に悪かった。1か月後に期末テストがあるのでその対策を塾でしてほしい。今後通塾するかどうかは期末テストの結果で判断する。」
これについての正直な意見を言わせてもらうと
「いや、成績ってそんな簡単に上がらないですよ…。」
もちろん個人差はあって、それでも上がる子だっています。例えばたまたま中間テストはサボり気味だったけど、もともとは優秀な成績をとっていたとか。
しかし、しっかり頑張っていたのに成績が下がってきたという子というのは、よくよく聞いてみると「小学校の分数が実は全然理解できてなかった」とか、そんなことが往々にして起こるのです。
③受験は一年では間に合わない
上でも書いた通り、学校の勉強というのは過去の積み重ねが不可欠であって、中3の勉強や高3の勉強を頑張れば成績が上がるというものではないのです。
毎年、受験を終えた中3生に答えてもらうアンケートの中に、こんな質問があります。
「受験を意識した勉強はいつから始めたほうがいいと思いますか」
7~8割の生徒が「中1から」と答えます。
これは、”早く始めたほうがあとあと楽だよね~”という単純なものではありません。
中3になってから、これまでやってきた学習内容を1年間で全てやろうとしても、物理的に不可能なのです。
まとめ
とにかく、保護者の方はお子さんの教育環境に早い段階から意識を向けてあげてほしいと思います。
そして教育者の方も、いかに早期の教育が生徒の人生に影響を及ぼすか考えて指導に当たってほしいです。
この記事は私が塾講師をやっていて、塾に早い段階から集客したいという意図で書いているわけではありません。その証拠に私はこのブログでは勤務している塾を公表していませんよね。
全ては生徒のその後の人生を考えてのことですので、共感していただけた方はぜひ早期教育についてお考え下さい。
今回は以上です。
ありがとうございました!
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